My favorite only 好きなものだけ

アジアをあちこちうろうろしています。旅先で出会った好きなもの、好きな空間、コミュニケーションメソッドのSTRのことを書いています。

Singapore sports hub

リオオリンピック絶賛開催中。

で、思い出してたんですが、先日、出張でシンガポールに行った時にSingapore sports hubというスポーツ複合施設に行く機会がございました。ここはこの写真のナショナルスタジアムを中心として、競技用プールやら、ショッピングモールやら、複数の施設が集まったところ。

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開閉式の屋根を持ち、50,000人の観客が収容できるナショナルスタジアムの建設費用、実はシンガポール政府は出していないのです。

どないなってるかと申しますと、このSingapore sports hubの設計施工をしたのはゼネコン、ファンド会社、スポーツイベントエージェント、イベント運営会社などから構成されたConsortium(共同企業体)。ファンド会社が建設資金を集め、その費用14億USDで、ゼネコンが設計施工をしました。建てた後もこの共同企業体のメンバーであるスポーツイベントエージェント、イベント運営会社がこの施設の運営を担当します。そしてシンガポール政府はこの共同企業体にナショナルスタジアムとしてのリース料を25年間支払います。だから、ま、分割払いって感じですよね。

共同企業体はどこも欧米のその分野では大手の世界的な企業。日系は入ってません。もちろん民間企業ですから、利益出さないといけないのでハード面もソフト面も真剣勝負ですわな。本気で集客できるビッグゲーム引っ張って来ますわな。関係者の腹の痛まない税金突っ込んで、あとは運営費赤字三昧てなことにはならいというのがこのPPP (Public-Private-Partnership) というやり方のメリットで、これ1980年代ごろからヨーロッパで始まった方式らしいです。

実際は、サッカーのビッグゲームを呼びためにイギリスと同じ芝を使ったものの気候の違いから補修費用がかさみ過ぎてそれを政府が補填したとか、シンガポール市民のローカル競技会などが利用料が高くて実施するのになかなか折り合いがつかずにもめたとかでシンガポール市民からブーイングがあったりなど、利益重視の民間経営とナショナルスタジアムという公共施設としての運営の両立という面の問題はあるようですが。今は公共施設としてのポジショニングに少しシフトさせてるようです。

あたしはこういうこと、全然知らなかったので、この方式を初めて聞いた時には、ふんぎゃーすげーと鳥肌立つほど驚いた。二転三転しておおもめの我が国のオリンピックスタジアムと比べて…。こないだニュースで「聖火台の設置場所を作り忘れてたYO!」なんてことになってるみたいだしね、我が国…。この方式のことをシンガポール人に話すと「シンガポール政府は抜け目ないからねー」と誇らしげだった。

どうなるんやろね、東京オリンピック

あ、そうそう、リオオリンピックで、開幕前にイタリアの選手団が入居する施設があちこち不具合だらけで入居拒否されて、リオオリンピック委員会がそれを受けて3日間で修理して、無事に入居したというニュースで、リオオリンピック委員会の責任者のコメントが、「心配は要らない。ブラジル人は始めることは苦手だが、終わらせるのは得意だ。」というドヤ顔な(たぶん)コメント、受けたw このコメントだけでブラジル人が好きになるぜ。